本記事はCCNA取得してから3年以内に成長しよう!という記事
前提として、ネットワークエンジニアになる人のCCNA取得はお勧めしています。しかし、CCNAという資格を維持するためだけに、CCNAを更新することは決してお勧めしません。
このように書きますと「だから上位資格の取得をがんばろう、そう言いたいのですか?」
と思われそうですが、そういうわけではありません。ちょっと驚く出来事があったのです。
当方が管理するプロジェクトで、メンバーとしてがんばってくれていた優秀な若い人が、
「 あっ、そろそろCCNAの有効期限だから、CCNA受験して更新しないとなぁ 」
と言うわけですよ。びっくりしました。何のために更新するのかとても疑問に感じました。CCNAの資格価値を否定しているわけではありません。その優秀な若いエンジニアは、複数の大型プロジェクトで価値あるネットワーク経験値を得ているので、CCNAを保持していなくても十分に「評価されるステータス」を得ています。つまりCCNAはもう必要がないわけです。
転職で作成する職歴にその経験値をかけば、CCNAの有無は評価や採用に影響はないのです。
CCNAを取得する理由
先ず、CCNAを取得する考えられる理由について書いていきます。
1. NWエンジニアの最初のステップとして基礎知識を得るためにCCNAを取得したい!
2. NWエンジニアに転職するために、基礎的な技術力を証明できるようCCNAを取得したい!
3. 会社からCCNAを取得するように言われている。
4. CCNAを保持していることで、会社から資格手当などが得られる。
5. CCNPやCCIE取得を考えており、その最初のステップとしてCCNAを取得したい!
CCNAを取得する主な理由はこれくらいではないでしょうか。
これらが理由でCCNA取得をすることは何も問題なく、とてもプラスなことだと思います。
CCNAを取得してからの3年間の経験値
上記の1、2、3、5がCCNA取得の理由である場合、CCNAを取得できれば、もうCCNAを維持するためだけに3年ごとにお金を支払う必要はないと思います。なぜならCCNAを取得してからの3年間で「CCNA以上の経験値」を得ているはずだからです。
CCNA取得がきっかけでNWエンジニアになれた人は、3年の経験値があれば、それは転職などにおいてCCNA以上に評価される点であり、以降はCCNAの有無は評価対象になりません。
CCNP/CCIE取得を目指す最初のステップとしてCCNAを取得した人は、3年以内にCCNP1科目だけでも合格していると思いますが、それができていない場合(あるいは止めた場合)には、そのまま無冠の帝王として「経験値を重視して仕事をしていく選択肢」もありだと思います。
※ 私の周りでもCCIEを保持していなくも、CCIE以上に評価され給料が高い人も多くいます。
※ ただし転職を考える場合は「 ネスペ+CCNP 」か「CCIE」を保持しておく方が良いです。
一定のネットワーク技術力を証明するために
CCNAを取得してから3年の間に、CCNA資格以上の経験値などを得ておけば良いわけですが、
とはいえ、一定の技術力証明として何か資格を持っておいた方がプラスであることには間違いないので、3年以内に国家資格であるネットワークスペシャリストの取得をお勧めします。
これさえ持っていれば、資格維持費用が必要ないだけでなく、CCNA/CCNPよりも評価されるので「とても効果的なカード」です。国家資格である点や、受験料が安い点も素晴らしい。
もちろん転職時に「Cisco資格者優遇」というフレーズがあれば、その場合にはCCNPかCCIEを取得しておいた方が良いです。なお, レア系のスキルを有すればCCNPも不要です。なぜならCCNP以上にそのレア系スキルに焦点が当たり、そこが評価対象のポイントになるからです。
※ これはVoice系エンジニア、高度なセキュリティ系エンジニア、ISP系エンジニア等です。
「CCNA更新のためのCCNP受験」はあっても「CCNA更新のためのCCNA受験」は先ずないと思っている人は多いと思いますが、念のために書かせて頂きました。
CCNA更新のためにCCNA受験するという時間とお金のもったいない使い方をする人が少しでもいなくなるようにという思いで書きましたが、もし不快な思いをされましたらすみません。
CCNAを取得できた方はCCNAというカードを有効利用して、それから3年以内に次のステップへと進み、CCNAというカードが必要のないネットワークエンジニアになりましょう!