ECサイト構築など、ネットワークエンジニアとして高度な案件対応ができるようになるには、DNS技術について精通していることが重要です。本記事では当サイトで解説しているDNS技術について紹介したいと思います。
ちなみに、DNSの「権限委譲」という言葉を聞いて様々なことをイメージできる方、その設定や移行設計の経験のあるエンジニアの方は、本記事を読む必要がないレベルだと思いますが、参考になる部分もあるかもしれないので読んで頂けると嬉しいです。
DNS 基礎解説
DNSをはじめから解説しています。この記事の内容は多くのITエンジニアが理解している内容だと思います。CCNAやCCNP取得にあたり必要とされる試験範囲もこの記事だけが対象です。
DNSの名前解決要求を代理応答する機能の「DNSプロキシ」についても知っておきましょう。
DNS 標準解説
サーバーエンジニアだけでなく、ネットワークエンジニアにも必須の技術です。ここの技術はDMZ周りのインフラリプレースの際にネットワークエンジニアにも役立つ技術解説です。またネットワークエンジニアでもDNSサーバーのアプライアンスを導入する方もいらっしゃるかと思いますが、その際には「DNS – リゾルバとフォワーダー」の解説ページ下の画像で説明している「 再帰問い合わせの許可、拒否 構成案①と②」の内容をよくご確認ください。
DNS関連の技術で、私にヘルプを求める若手からの問い合わせで一番多いのはこの内容です。当方もDNSサーバのリプレース時にはrecursionの設定に細心の注意を払っています。
あと、どのようなDNSサーバーであっても「Aレコード」は設定できるようになりましょう。例えばCisco ISEのReplicationにおいて、セカンダリノードを登録する際にFQDNを指定する必要があるので、DNSサーバにAレコードを設定する必要があります。
例えば、Windows ServerでAレコードを設定する方法については次の記事をご参考下さい。⇒ Windows Server:DNSサーバでのAレコードの追加設定
とても簡単な設定であることが分かるかと思います。どのDNSサーバでも簡単な設定です。
DNS 応用解説
⇒ 負荷分散 – ロードバランサとは、DNSラウンドロビンとは
⇒ 負荷分散 – ロードバランサ+DNSラウンドロビン+回線負荷分散
負荷分散装置とあわせて「 DNSラウンドロビン 」について学習して頂きたい技術解説です。ここで解説している内容は基本部分のみとなりますが、ECサイトやTV局の配信系インフラを設計、構築する際に役立つ概要が書かれている記事としてご参考頂ければと思います。
GLSB(Global Server Load Balancing)の技術はシステム四重化やディザスタリカバリ対策で役立つ技術です。超基本的な技術解説だけとなっていますがご参考頂ければと。
ECサイト構築、テレビ局の配信系インフラ構築、人命に関わるDR対策のシステムについては必ず経験者を案件メンバーにいれて対応することを強くお勧めします。特にテレビ局の案件は対応したがるエンジニアの方が多いですが、楽しいのはオフィス系インフラであって、配信系インフラは本当にものすごく高度な経験と知識が必要となるので、必ず経験者をアサインしてもらえるように上司と調整することが大切です。
と言いますか、グロス価格で億以上で注文書を頂ける案件であれば、可能な限りGL(課長)もプロジェクトにジョインさせるように調整することをお勧めします。PM/PLの立場であっても1人で抱え込まないようにしましょう。副部長も巻き込んでも良いのかもしれません。。
製品ごとの具体的な設計方法や構築方法については各ベンダーでノウハウを持っていると思いますので、実績値を参考に適切にサイジングして、設計、構築を丁寧に行っていきましょう。
以上です。参考になる点があれば幸いです。