◆ 携帯大手3社が中国製品除外へ
携帯電話大手3社が基地局などの通信設備から中国大手の製品を事実上、除外する方針を固めたことが10日、分かった。使用中の機器に加え、次世代規格の第5世代(5G)移動通信システムへの採用も見送る。日本政府が情報漏えいや安全保障上のリスクを懸念して国の調達から中国製品を排除するのに足並みをそろえる。中国の反発は必至で、日中関係に悪影響が出る可能性がある。
中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)の製品が念頭にある。米国は中国による不正な通信傍受などを警戒。今年8月成立の国防権限法で米政府機関のファーウェイ、ZTEの製品使用を禁止している。
Source:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181210-00000096-kyodonews-bus_all
国内の基地局シェアは、2017年の売上高ベースで以下の通りとなります。
世界の基地局シェアは、2017年の売上高ベースで以下の通りとなります。
NTTドコモではNECや富士通など国内メーカーの製品を主に採用しており、HUAWEIやZTEを採用していません。KDDIも主要設備にはファーウェイを採用していません。
Softbankはロイターの記事通り「政府の方針に準じる方向で検討していく」と述べています。
◆ ソフトバンクは政府方針に歩調、中国製品排除で
[東京 10日 ロイター] – ソフトバンク(9434.T)は10日、政府が情報通信機器の調達基準を強化する方針を打ち出したことを受け、政府に歩調を合わせる考えを示した。政府のセキュリティー強化策は事実上、中国の華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]と中興通訊(ZTE)(000063.SZ)(0763.HK)の製品の排除が念頭にあるとみられ、ソフトバンクも両社の製品を使わない方向で検討する可能性が高い。
ソフトバンクは第5世代(5G)ネットワークの構築について「政府の方針に準じる方向で検討していく」と述べた。
同社は既存ネットワークでも一部にファーウェイなど中国製品を使用しているが、欧州メーカーの製品に比べて少なく、切り替えは可能という。
一方、NTTドコモ(9437.T)は「現時点で対応は未定」としているが、既存ネットワークでファーウェイ製品を使っておらず、5Gももともと使う予定はなかったという。
Source:https://jp.reuters.com/article/softbank-idJPKBN1O90YU
アメリカの同盟国ではHUAWEIとZTE製品に「NO」としていることから、基地局のシェアが2019年以降は大きく変わっていく可能性があります。
この流れは「ノキア、サムスン、NEC、富士通」にとって追い風となりそうです。個人的には富士通とNECの基地局シェアが大きく伸びることを期待しています。
Source:https://www.fnn.jp/posts/00397920HDK