◆ IoT向け運用管理を最適化する「JP1 for IoT」を販売開始
日立製作所は、このたび、IoT向けに運用管理を最適化する「JP1 for IoT」を3月15日から販売開始します。「JP1 for IoT」は日立の長年にわたるIT分野とOT分野の実績に加え、社会インフラや基幹業務システムを支えてきた統合システム運用管理 JP1 の技術やノウハウを生かした製品およびサービス群です。
具体的には、今回、IoTデバイスの効率的なセキュリティ対策や稼働管理を支援するサービス「JP1 for IoT – デバイス管理」と工場設備などにおけるUSBおよび端末の不正接続を監視するアプライアンス製品を提供します。
「JP1 for IoT – デバイス管理」は、さまざまな設置環境のIoTデバイスのセキュリティ対策状況や接続状態などをふかん的に可視化し、リモートからセキュリティアップデート一括実行や不具合発生の自動通知を可能とするものです。
これにより、IT部門だけでなく、IoTの活用を推進する設備管理部門やデジタルサービス提供部門は、デバイスの設置から運用、交換・廃棄といったライフサイクルを通した効率的なセキュリティ対策や稼働管理が可能となり、IoTシステムの安定稼働を実現できます。
日立製作所 ニュースリリース 2019/03/13
Source:http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2019/03/0313a.html
◆ 「JP1 for IoT」の主な適用例
1. 工場やビルの設備などのIoTを活用したセキュリティ対策と保守の効率化
工場やビルなどにおいて、生産性や品質向上のため、設備をネットワークにつなぎ各種センサーや監視カメラなどのIoTデバイスを活用する場合、制御用PCやIoTデバイスを狙ったサイバー攻撃などのリスクが想定されます。「JP1 for IoT – デバイス管理」により、容易かつ正確に状態をリモートから監視することで、継続的にセキュリティ対策状態や稼動状況を把握し、それらの設定を一括更新できます。また、制御用PCの電源オン・オフなどのリモート操作により、現場の管理・保守業務を効率化することができます。
2. 地域の見守りサービスなどIoTを活用した広域なデジタルサービス事業の立ち上げ
監視カメラなどを活用した見守りサービスなどのデジタルサービス事業の立ち上げにおいては広域に設置するIoTデバイスのセキュリティ対策や効率的なメンテナンスの仕組みが必要となります。「JP1 for IoT – デバイス管理」により、地域別や機種別などのグループで全体を把握することや地図上へのマッピングなどが可能となり、リモートでのセキュリティ対策や保守員の配備など効率的なメンテナンス作業を実現します。