つい先日発表したばかりの、10月1日から開始予定の「アップグレードプログラム」の内容が変更する可能性があります。毎月390円余分に支払うアップグレードプログラムDXを契約予定の人は少し待った方が賢明です。4年縛りですし大損する可能性があります。
なぜ、こんなにも短期間で何度も改定されるのかというと、スマホを半額で購入できるわけではないのに、「スマホ半額」や「最大半額」という不当表示の恐れがあり消費者庁が注意喚起したことも起因しています。
11月改定の新アップグレードプログラムの内容(報道レベル)
予定通り、10月には利用者のデメリットだらけのアップグレードプログラムDXは開始予定となっていますが、11月には見直した新アップグレードプログラムに切り替わる予定です。
11月の新しいアップグレードプログラムでは、以下の3点が変更予定となっています。
1. 11月の新プランでは、利用料(9,360円)はかからないようにする
2. 11月の新プランでは、25カ月目以降に指定端末に買い替える条件もなくす
3. 11月の新プランでは、自社回線の利用者のみに販売するほか、条件も簡素化する
11月以前にアップグレードプログラムを利用した場合は9360円が余分に発生してしまうだけでなく4年縛りとなってしまいますが、11月以降ならこの問題点が改善されます。
KDDIは、改正電気通信事業法の施行で10月に始まる携帯電話の新たな販売ルールを見据え、「最大半額」プランを9月12日に発表したばかり。同プランは10月に導入するものの、11月にも見直した新プランに切り替える。短期間での見直しは極めて異例だ。
KDDIが見直すのは「アップグレードプログラムDX」。端末を48カ月の分割払いで買い、25カ月目以降に指定端末に買い替えて旧端末を返却すれば、旧端末の残金を免除するしくみで、他社回線の利用者にも販売する。
しかし、端末には100日間は他社回線を使えない「SIMロック」がかかっており、総務省の有識者会議で「端末による囲い込みだ」と批判された。
さらに消費者庁からは、端末を「最大半額」で購入できるとうたう広告が消費者に誤解を与える恐れがあると指摘された。端末代に加え、2年間で計9360円の「利用料」がかかり、支払いの合計は端末代の半額を超えるためだ。広告では「最大半額」となるための条件を書いた文字が小さいなど、表記にも問題があると指摘された。
KDDIはこうした批判や指摘を改定するプランに反映させる。自社回線の利用者のみに販売するほか、条件も簡素化する。新プランでは利用料はかからないようにし、25カ月目以降に指定端末に買い替える条件もなくす。
https://www.asahi.com/articles/ASM9W5HX4M9WULFA02S.html
参考:10月のアップグレードプログラムDXの問題点
まさか、スマホを半額で購入できると勘違いしている人は少ないと思いますが、以下の6点の全てを認識できている人は少ないかもしれません。
◆ スマホを半額で購入できるわけではなく、2年間の貸し出し費用を支払うだけである。
◆ 2年後には、購入したと思っていた例えば最新のiPhone11を返す必要がある。
◆ iPhoneの購入という観点では、アップルストア販売のSIMフリー機よりも高額となる。
◆ スマホ代金以外に24か月の合計で余分に9,360円(390円×24)の支払いが発生する。
◆ スマホを返却する際に査定条件を満たさなければ追加で2万円の支払いが発生する。
◆ 2年後にキャリアが指定するスマホに買い替える必要があり、実質的に4年縛りとなる。
どう考えても、アップグレードプログラムDXはデメリットが大きいので、11月以降から開始される新しい再改定のアップグレードプログラムを待った方が賢明です。
一点だけ気になっているのは、利用料(9360円)を廃止する代わりに、スマホ代金をそれぞれ9360円値上げして「利用料廃止しました!」とか「本当に半額にしました!」とか言ってくる可能性もあるので、iPhoneを購入する場合はアップルストアで一括または分割で購入することが最もトラブルなく安く購入できるのでお勧めです。