KDDI auは新しいスマホ割引プログラムを発表しました。11月1日から開始されます。
前回のアップグレードプログラムEXやDXは4年縛りとなるだけでなく、2年後にスマホ返却の必要があったり、毎月390円のプログラムを払い続ける必要があったり、半額どころか割高になってしまうことで、消費者庁からも注意喚起もありました。
今回のアップグレードプログラムNXはシンプルで、より分かりやすい内容になっています。
アップグレードプログラムNX:3つのポイント
その1:2年後にスマホを返却する
アップグレードプログラムNXの割引適用を受けるには、2年後にスマホを返却する必要があります。スマホ返却というのは、今までのアップグレードプログラムDXやEXと同じ内容です。
その2:利用者は2年間、スマホのレンタル料金を支払う
2年間のスマホのレンタル料金を支払い続ける必要がある点もアップグレードプログラムDXやEXと同じ内容です。108,000円のスマホの場合、契約者の2年間のレンタル料金は72,000円となります。2年間で7万円のレンタル料金を支払えば約3万円の割引を受けられます。
その3:スマホ返却後の強制的な買い換えや4年縛りは発生しない
アップグレードプログラムDXやEXでは、2年後にスマホを返却するだけでなく新しいスマホをKDDIから再度購入する必要があり、4年縛りが発生していました。
しかし、アップグレードプログラムNXでは機種の買い換えは発生しないことから、4年縛りとならず2年縛りだけで済みます。これが大きなメリットです。
アップグレードプログラムNX:デメリット
その1:2年間のレンタル完了後、返却するスマホは条件を満たした状態である必要がある
利用者は2年間のスマホレンタル料金を支払い続けた後、KDDIにスマホを返却しますが、その際には以下の注意事項が書かれています。
「回収・査定には所定の条件があり、条件を満たさない場合、最大22,000円の支払いが必要」
これはアップグレードプログラムDXやEXでも同じ条件です。この「所定の条件」が公開されていないところが不安でありますが、とにかく壊さないように、落とさないように、大切に使い続ける必要があります。条件を満たさない場合、別途22,000円を支払う必要があります。
その2:2年間のレンタル期間中は、KDDIの回線契約をする必要がある
つまり、KDDI auの2年縛りが発生します。途中で回線契約を変更することはできません。
新型iPhoneはアップルストアでSIMフリー機で買うのが最安
以上の内容から分かる通り、現在のNTTドコモの販売プラン「スマホおかえしプログラム」とほぼ同じ内容となります。前回の4年縛りはなくなり、よりシンプルになっています。
新型iPhoneを購入する場合、何をどのように考えても、アップルストアでSIMフリー機を購入して自分が好きなキャリアと契約するか、またはMVNO業者(格安SIM)で契約するのが最も安くなるのですが、SIMフリー機が何であるのか理解できてない人達がこういった形の契約をするのでしょうか。
なお、アップルストアで購入するよりも、キャリアのショップで購入した方が良いパターンもあります。前提として、このようなレンタルプログラムを使用するのではなくて、型落ちした1世代前のiPhoneを一括0円で購入できる場合です。最新のiPhoneではできない購入方法ですが、型落ちしたiPhoneでも良いというなら、一括0円が最もお得な入手方法です。