総務省の報道資料に「900MHz帯を使用する新たな無線利用に係る調査」という興味深いものが公開されていました。
総務省では、デジタルMCAシステムの高度MCAシステム(平成31年4月に制度整備)への段階的な移行を想定し、デジタルMCAシステムの移行後に導入する新たな無線システムの技術的条件等に関する検討に資するため、令和元年12月6日(金)~ 令和2年1月15日(水)までの間、対象周波数帯(845~860MHz及び928~940MHz)における新たな無線利用に係る調査を実施します。
Source:令和元年12月5日:900MHz帯を使用する新たな無線利用に係る調査
(1)対象者
デジタルMCAシステムの移行期間中又は移行完了後(現時点で移行完了時期は未定)に、対象周波数帯(845~860MHz及び928~940MHz)の全部または一部の周波数を用いた、新たな無線利用を計画又は想定している者
(2)調査要領
別紙WORD参照
(3)調査期間及び回答期限
令和元年12月6日(金)から令和2年1月15日(水) 18時まで(必着)
◆ 今後の予定
総務省は、本調査結果を踏まえ、必要に応じて外部の有識者等の意見を伺い、新たな無線システムの技術的条件等の検討を実施する予定です。また、本調査結果の概要及び検討対象とする新たな無線利用については、別途、公表を予定しております。なお、本調査に回答されたことをもって、対象周波数帯における新たな無線利用が認められるものではありません。
ご丁寧に、「本調査に回答されたことをもって、対象周波数帯における新たな無線利用が認められるものではありません。」とありますが、これはもう楽天モバイルが利用することを意識した調査である可能性は高いと言えます。
この周波数帯を楽天モバイルがゲットできれば、楽天モバイル(MNO)の電波は劇的に良質なものになるでしょう。プラチナバンドをキャリアに割り当てることが様々な観点から問題ないと判断された場合、数か月後には多くの大手メディアで報道されるのではないでしょうか。
ただし、一点気になるのは「現時点で移行完了時期は未定」とある点です。せっかくプラチナバンドが入手できるとなっても、あまりに遅い時期だと「何だかなあ」となってしまいます。と言っても、総務省としては4キャリアで価格競争をさせたいことから迅速な対応をしていくことでしょう。
資料の通り、現行はドコモ、KDDI、Softbankの各社に2つずつプラチナバンドが割り当てられているので残りの2つを楽天モバイルに割り当てる可能性は高いと思いますが、どのようになるのか注目ですね。