ドコモ口座:被害拡大(全国12の銀行で計1990万円に)チャージのサービスは継続

ドコモ口座を利用した不正な銀行預金の引き出しによる被害は、全国12の銀行で計1990万円の被害額となりました。被害額は以下の通り増加傾向にあります。

・ 1000万円 → 1200万円 → 1800万円 → 1990万円

NTTドコモ側では被害を確認することができないので、1人1人が銀行預金の通帳に記帳して確認を行い、被害を申告する必要があります。ドコモは被害金額は補償する方向であると見解を出していますが、被害にあっていても申告がなければ補償は行わない方針です。

また、NTTドコモの提供する「ドコモ口座」は引き続き利用できる状態であることから、今後さらに被害が拡大する可能性があります。

◆ 「ドコモ口座」被害 全国12の銀行で計1990万円に
2020年9月11日 15時34分

「ドコモ口座」を通じて銀行の預金が不正に引き出された問題で、これまでに確認された被害は全国の12の銀行で合わせて1990万円にのぼり、被害の拡大が続いています。

NTTドコモが手がける「ドコモ口座」は、銀行口座を登録して入金すれば「d払い」で買い物や送金ができるサービスで、この口座を通じて銀行預金の不正な引き出しが相次ぎました。

NTTドコモによりますと、確認された被害は11日午前0時の時点で全国12の銀行で73件、合わせておよそ1990万円にのぼり被害の拡大が続いています。

また、ドコモ口座と連携している35行のうち18行が銀行の口座から預金を引き出し、ドコモ口座にチャージするといった口座間の送金を停止しました。

NTTドコモは10日の記者会見で、各社との競争が激しくなる中、顧客を増やすために口座を開く手続きを簡単にした結果、本人確認が不十分となり、悪意のあるユーザーによるなりすましを防げなかったことを認めました

会社は、被害を受けた人に対し全額を補償するとともに、再発防止を徹底するとしていますが、ビジネスの拡大を急いだことが裏目に出て、顧客の資金を守るセキュリティーの不備が見過ごされていた形で、今後、信頼を回復できるかが問われることになります。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200911/k10012613031000.html

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