TOYOTAはKDDIとの連携強化のため522億円と投じてKDDIの株式を買い増しすることを発表しました。KDDIは総額2,000億円をそれぞれ上限とする自己株式取得を実施して、その一部を本第三者割当により処分します。
結果、トヨタのKDDIに対する出資比率は、これまでの12.95%から13.74%に上昇します。
KDDIニュースリリース:トヨタ自動車とKDDI、新たな業務資本提携に合意
■ 業務提携の内容
現在両社は、街、家、人、クルマの全てがつながる未来社会の到来に向け、それぞれの中核事業である「移動」と「通信」の枠を超えて新しい取り組みを加速しております。
今回、通信技術およびコネクティッドカー技術の研究開発を推進するとともに人々の生活を豊かにするサービスの開発や、ビッグデータの活用などによる社会課題解決に取り組んでいきます。具体的には、以下の取り組みを両社で推進していきます。
< 両社の今後の取り組み >
4G、5G、6Gなど通信規格が進化する中で、街、家、人、クルマそれぞれの間での最適な通信を可能とする通信プラットフォームの研究開発を共同で実施。
デバイスからネットワーク、プラットフォーム、サービスまで一元化し管理し高度な運用を可能とする次世代コネクティッドカー向けの運用管理システムを共同で開発。
クルマの内外に囚われることなく、人々の生活を豊かにし、安心安全を追求していくサービスおよびサービスプラットフォームを共同で構築。街、家、人、クルマなどのビッグデータを活用した、都市と地方間や各地域のコミュニティにおける社会課題解決を共同で推進。
■ 背景
2000年10月にDDI、KDD、IDOの三社合併により、KDDIが発足して以来、トヨタはKDDIの第2位の大株主 (2020年9月末時点の持株比率12.95%) として、2002年以降は、トヨタのテレマティクス事業であるG-BOOKサービス等で協業してきました。
また、クルマのインターネットへの「つながる化」が進む中、両社は2016年から車載通信機とクラウド間の通信において、高品質で安定した通信をグローバルに確保するために、従来のローミングサービスなどに依存しない、グローバル通信プラットフォームの共同構築を推進するなど、クルマと通信の融合によって安全や快適さを提供する取り組みを加速させてきました。