楽天が決算発表を行いました。EC事業は絶好調と言えますがモバイル事業は重荷となっており2020年12月期連結で1141億円の赤字となりました。
楽天のモバイル事業は9四半期連続で赤字で、その赤字幅が拡大していますが、本日の決算で今年をボトムに2023年に黒字化すると発言されました。今年をボトムにするのは可能だと思いますが、黒字化はかなり厳しいので今後に注目です。
携帯電話事業では、自社ネットワーク整備の前倒しで減価償却費などの営業費用が引き続き発生すると見込む。会見に同席した楽天モバイルの山田善久社長は「今年をボトムに、23年に黒字化する」と述べた。
いわゆる「つながらない」問題に対応すべく、基地局については当初計画の27,397局から、44,000局程度まで増加させると発表しました。
設備投資額は4G 6,000億円から30%~40%程度増加するとあります。
高密度化が目的であるため、基地局数は増やしても人口カバー率は96%のままであることからつながる範囲が大きく広くなるわけではないようです。
ここまで基地局を増加させても、人口カバー率96%のままであることからも、ソフトバンクの宮内さんの「 96% ⇒ 99%にするために「兆円」単位のコストが必要 」というコメントに納得がいきました。
2021年が正念場となる楽天モバイルの今後に注目です。