燃料価格上昇で電気・ガス料金が値上げ:原発稼働率が低い電力会社ほど大幅値上げへ

6月の家庭向け電気料金を、大手電力10社全てが値上げすることなりました。値上げの理由は火力発電の燃料に使用するLNGや石炭の平均輸入価格が上がったためです。

標準的な家庭の電気料金を見ると、5月と比べた値上げ幅は以下となります。

沖縄電力:148円値上げ(稼働中 原発 0):日本で原子力発電所を持たない唯一の電力会社

北海道電:113円値上げ(稼働中 原発 0):老朽化した石炭発電、重油発電が多い電力会社

東京電力:91円値上げ(稼働中 原発 0)

中国電力:89円値上げ(稼働中 原発 0)

四国電力:81円値上げ(稼働中 原発 0)

北陸電力:73円値上げ(稼働中 原発 0)

東北電力:72円値上げ(稼働中 原発 0)

中部電力:55円値上げ(稼働中 原発 0):西名古屋などの最新鋭の発電設備の多い電力会社

関西電力:44円値上げ(稼働中 原発 3

九州電力:32円値上げ(稼働中 原発 4

今後、電気料金の値下げが期待できる関西電、東北電、四国電力

◆ 関西電力

関西電力が保有している廃炉していない原発7基のうち、現在再稼働している原発は3基ですが残る4基も再稼働が実現した場合、電気料金が大幅に値下げになる可能性があります。

◆ 四国電力

伊方原発3号機が2021年10月26日に再稼働予定です。伊方原発3号機の出力は89万Kwですが四国電力管内で供給する電力比率からすると、89万Kwは非常に大きいことから、再稼働後の電気料金が値下げとなる可能性があります。

◆ 東北電力

女川原発2号機が新規制基準適合性審査に合格しており、地元同意も得ていることから全ての安全対策工事が完了する2022年以降に再稼働予定です。女川原発2号機の出力は82.5万Kwとなりますが、東北電力管内で供給する電力比率からすると大きいことから再稼働後の電気料金が値下げとなる可能性があります。

◆ 中部電力( 原発なしでも大きな収益力のある電力会社 )

中部電力は今年度に老朽化した火力発電の廃止、及び最新鋭の発電効率の高い武豊火力発電所5号機が2022年3月に営業運転を開始となることから、来年にはさらにエネルギーミックスが優れた状態となり、中部電力管内ではより安定した適正な電気料金となる可能性があります。

・ 中部電力:LNG発電効率でギネス認定された世界に誇る最新鋭の西名古屋火力発電所

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