ネットワーク機器にNTPサーバのIPアドレスを設定する時は、
一般的にお客様からご指定頂いたNTPサーバのIPアドレスを指定して設定します。
または、契約ISPからNTPサーバが提供されていれば、それを指定して設定します。
しかし、社内にNTPサーバがない場合、契約ISPのNTPサーバの情報がない場合、契約ISPのNTPサーバとの同期状態が良くない場合は推奨の公開NTPサーバを指定することが一般的。
多くの企業が利用している公開NTPサーバは以下となります。
◆ NTPサービスを提供している組織
⇒ 情報通信研究機構(独立行政法人)◆ stratum1の公開NTPサーバ(IPv4アドレス)
⇒ 133.243.238.163
⇒ 133.243.238.164
⇒ 133.243.238.243
⇒ 133.243.238.244◆ stratum1の公開NTPサーバ(IPv6アドレス)
⇒ 2001:df0:232:eea0::fff3
⇒ 2001:df0:232:eea0::fff4◆ 上記の公開NTPサーバのホスト名(名前解決できるならこちらを指定)
⇒ ntp.nict.jp
上記のNTPサーバとの接続性が悪い場合、同期状態が良くない場合にはその他のStratum1の公開NTPサーバを指定しても良いのですが、Stratum2ではあるとはいえ、以下のNTPサーバを指定することで安定したNTP同期が取れる場合があります。
◆ NTPサービスを提供している組織
⇒ インターネットマルチフィード株式会社◆ stratum1の公開NTPサーバ(IPv4アドレス)
⇒ 210.173.160.27
⇒ 210.173.160.57
⇒ 210.173.160.87◆ 上記の公開NTPサーバのホスト名(名前解決できるならこちらを指定)
⇒ ntp.jst.mfeed.ad.jp
ちなみに、大学の提供しているNTPサーバはStratum1であっても、多くのユーザが指定していたり、安定性が良くないことが多いのでこちらの指定はお勧めできません。
指定すべき公開NTPサーバは、stratum(ストラタム)値が小さく、ネットワーク的に近いNTPサーバです。そして「ネットワーク的に近い」ことの方が重要なので、現在地から、ntp.jst.mfeed.ad.jpの方が遅延が少なく、安定したNTP同期が取れる場合にはこちらのNTPサーバも検討してみましょう。