KDDI・帝人:PREVENTに出資、オンライン生活指導の普及拡大に向けて共同実験

◆ KDDIと帝人、健康管理の名大発新興に出資

 KDDIと帝人は20日、生活習慣病の重症化予防を手掛ける名古屋大学発スタートアップ企業のプリベント(名古屋市)にそれぞれ出資すると発表した。両者の技術やノウハウをプリベントが提供するオンラインでの生活指導プログラムに応用し、事業の拡大につなげる。出資額はそれぞれ非公開。

プリベントが提供するサービスは「マイスター」。医療解析技術を利用して健康診断の結果などから生活習慣病の発症リスクが高い人を抽出。保健師や看護師らが電話などで面談指導を行うことで未然に重症化を防ぐ仕組み。企業の健康保険組合などが採用している。

今回、KDDIの人工知能(AI)技術を応用し、食事や運動内容について自動でアドバイスする仕組みの構築を目指す。さらに、帝人の持つ自治体や医師会などとのネットワークを生かし、サービスの提供先を地域住民らに広げることを目指す。

プリベントの担当者は「新型コロナウイルスの流行で、全てオンラインで完結する健康指導の需要は今後ますます高まるだろう」と話す。

マイスターは現在、100社以上の企業健保などが採用している。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59321620Q0A520C2000000/

~ オンライン生活指導の普及拡大に向け、KDDIグループとPREVENTが共同実験 ~

KDDI、KDDI総合研究所、PREVENTは、KDDIグループの社員とその家族を対象に、スマホのデータを活用した生活習慣病の重症化予防事業の実証実験を2020年4月から2020年9月まで、実施します。

◆ 実証実験のポイント

PREVENTの「Mystar」は、患者本人が生活習慣を改善できるように、医療専門職 による生活指導を完全オンラインで提供する重症化予防支援プログラムです。

本実証実験では、KDDIグループで生活習慣病の通院治療を行っている社員とその家族を対象に、KDDIのスマートフォンで蓄積したデータ (Webアクセスログ、測位ログ、決済ログ、サービス利用ログなど) を活用した生活指導の高度化を検証します。

具体的には、KDDIが参加者本人の許諾に基づいてKDDI総合研究所に提供するスマートフォンのデータを基に、「Mystar」プログラムでは把握できないプログラム開始以前の生活習慣の特徴の分析、生活指導の介入効果の予測などを行います。

また、プログラム期間中に「Mystar」で取得するデータ (歩数/心拍数、血圧、食事内容、尿塩分濃度、対話/指導ログなど) に、スマートフォンのデータを加えて分析し、オンラインでの生活指導の高度化・効率化を検証します。

https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2020/05/20/4429.html

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