◆ 中部電力パワーグリッド、オラクルと協力し700万台のスマート・メーターを設置
・ 日本オラクル 6/22ニュースリリース
2023年までに、1,000万の住宅および商業施設への設置目標達成に向け、メーター・データが事業効率向上に貢献
日本オラクルは本日、中部電力パワーグリッドが、公益業界向けメーター・データ管理アプリケーション「Oracle Meter Data Management(MDM)」を導入し、700万台のスマート・メーターを設置したことを発表します。この取り組みは、2023年までに1,000万の住宅および商業施設と連携することを目標とした大規模プロジェクトの一環です。
経済産業省は2014年に電力の安定供給、電気料金の抑制、消費者に選択肢を提供する開かれた小売市場の創出のために電力市場の自由化を行いました。電力自由化の開始に伴い、中部電力パワーグリッドはスマート・メーター・システムの導入に着手し、2023年までに全顧客に展開する計画です。
中部地方(愛知県、三重県、岐阜県、長野県、静岡県)を中心に電力を供給する中部電力パワーグリッドのミッションは、高品質の電力を安全かつリーゾナブルに安定供給し、低炭素社会を実現することです。
既存のスマート・メーターからのデータを管理することで、中部電力パワーグリッドは電力の使用状況を視覚化し、発電・送電設備の効率を向上させると同時に顧客へのサービス向上を図ります。たとえば、顧客の目標電力使用量に達することをメーター・データから判断して顧客に事前通知することができます。同様に、家屋の屋根に設置された太陽光発電パネルからの電力使用量を確認し、余剰電力を他の家庭に譲渡することができます。
2013年のスマート・メーター・プログラムの発足時に、中部電力パワーグリッドは世界各地でスマート・メーターの設置に成功してきた実績に基づいて、オラクルの公益業界向けソリューション「Oracle Utilities」を選定しました。現在、オラクルは中部電力パワーグリッドのスマート・メーター制御管理システムを稼働させるインフラストラクチャを提供しています。中部電力パワーグリッドは直近で、700万台から1,000万台のスマート・メーターへと拡大する上で「Oracle MDM」を新規バージョンへとアップグレードしています。
中部電力パワーグリッドは、Oracle Utilities Smart Grid Gateway(SGG)を利用して高度メーター・インフラストラクチャ(AMI)データを一元化し、電力アプリケーションおよびスマート・グリッド・デバイス間の共通接続を実現しています。例えば電力小売事業者の顧客情報システムに一定の間隔で流れるデータを利用することで、顧客への課金を合理化ができます。
中部電力パワーグリッドは、スマート・メーターにコマンドをリモート送信することで、家庭へのサービスの接続/切断や電力負荷制限の設定などの操作を、現場作業員を派遣せずに行うことができます。さらにSGGは、新規デバイス、データ・ストリーム、ビジネス・プロセス導入のコストと複雑さを大幅に軽減します。